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フレイル予防の大切さ説く(金城大学プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の今年度第2回金城大プログラム「保健・医療・福祉創造フォーラム」(金城大、同大後援会、北國新聞社主催)は11月20日、同大笠間キャンパスで開かれた。国立長寿医療研究センターの荒井秀典理事長が加齢や病気により心身の機能が衰える状態「フレイル」について予防の大切さを説いた。
 「健やかな長寿社会を生き抜く」と題して講演した荒井理事長は、脳卒中や転倒骨折、関節疾患をはじめ認知症もフレイルが原因でなりやすいというデータを示し、フレイルにならないようにすることが要支援や要介護の高齢者を減らすことにつながると訴えた。
 予防にはウオーキングや水泳などの有酸素運動、筋トレを挙げた。タンパク質やビタミンDの栄養補給も重要で、近所づきあいなど社会参加や生きがいづくりも効果があると説明した。
 「半年間で意図せず2キロ以上体重が減った」「歩く速度が遅くなった」「5分前のことが思い出せない」など5項目のうち、三つ以上該当するとフレイルの可能性が高いとした。
 同センターの大沢愛子リハビリテーション科医長は金城大と共同でまとめた、高齢者が自宅でできる運動「高齢者のための在宅活動ガイドHEPOP(ヒーポップ)」も紹介した。
 シンポジウムでは「withコロナ時代における健康のあり方」をテーマに、神谷晃央准教授、小島聖准教授、彦聖美教授が意見交換した。大沢医長がコーディネーターを務めた。

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