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生きる意味見いだして(金城大プログラム)

北國健康生きがい支援事業・金城大プログラム(同大、北國新聞社主催)は9月24日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。金城大看護学部の岩城直子教授が「健康につながるメンタルヘルスの管理」をテーマに講演し、がんと闘う患者を事例に生きる意味を見いだすことが病気と向き合うために重要と訴えた。
 岩城教授はオーストリアの精神科医ヴィクトール・エミール・フランクルが提唱し、心に働き掛ける「ロゴセラピー」を取り上げた。
 役割を持って生きていると意識している人は病気になりにくい効果があるとのフランクルの主張を紹介。「何かや誰かのために生きているという事実を見つけることが大切だ」と話し、自身の置かれた状況を見直し、意味を見いだしたり、新しい価値を模索したりする必要があるとした。
 がんを発症した女性の事例では、子育てや家族の力になりたいという気持ちが生きる力につながったと説明。内面の充足感は精神的な健康にとって重要とし「生きがいを持っている人はストレスに強い。生きがいを見いだすことが欠かせない」と呼び掛けた。

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