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「食事、運動が一番の薬」(金沢医科大プログラム) 

北國健康生きがい支援事業の今年度第2回金沢医科大プログラム「生活習慣病の予防と早期発見のために」(同大、北國新聞社主催)は15日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれ、糖尿病の専門家2氏がバランスの取れた食事や継続的な運動など、生活習慣を見直すことが重要と説いた。
 特別講演した金沢医科大糖尿病・内分泌内科学の熊代尚記教授は、食物繊維をしっかり取ることが血糖の上昇を抑え、十分な睡眠が高血圧の予防にもつながると説明した。エレベーターでなく階段を使うなど小さな積み重ねが大切とし、「毎日の食事、運動、睡眠の改善が一番効く薬になる」と強調した。糖尿病が脳梗塞や心筋梗塞を招き、がんにもなりやすいとし、早期受診も呼び掛けた。
 同大総合医学研究所先端医療研究領域の坂井亜紀子准教授は、糖まみれになったタンパク質「AGEs」を取り上げた。体内に蓄積すると、体をつくるタンパク質本来の働きが失われる上に、非アルコール性脂肪肝炎を引き起こす恐れがあると説明し、「副菜で野菜を取って糖の吸収を抑えるなど、食生活を見直してほしい」と勧めた。

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