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医療の希望、家族会議を(金城大プログラム)

北國健康生きがい支援事業の今年度第2回金城大プログラム「保健・医療・福祉創造フォーラム」(金城大、金城大後援会、北國新聞社主催)は11月12日、白山市の金城大笠間キャンパスで開かれた。講師を務めた公立松任石川中央病院の村井あずさ外来看護師長は、死期が迫る終末期に受けたい医療を家族らと話し合う「人生会議」を日頃から行うよう呼び掛けた。
 村井さんは、命の危険が迫った状態では、75%の人が受けたい治療を決めて意思表示することができなくなると説明。終末期で本人が希望しない状況になったり、委ねられた家族が苦悩したりするケースが多いという。そこで回復の見込みが乏しい場合に受けたい治療やケア、価値観を日常的に話し合うことが望ましいと提案した。
 続くシンポジウムでは、金城大の内慶瑞(うちけいずい)教授は「人生会議では本人が決めやすいよう、家族らが寄り添うことも大切だ」と指摘し、山瀬勝巳講師は過去の事例を紹介しながら「病気が進むと、急に動けなくなることがある」と話した。

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