北國健康生きがい支援事業
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認知症の症状に理解を(金城大)
北國健康生きがい支援事業・金城大プログラム(同大、北國新聞社主催)は9月22日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。金城大人間社会科学部の新口春美講師が「知っていますか? 認知症の基本」と題して講演し、認知症患者と適切に関わるために症状や原因疾患をよく理解するよう訴えた。
新口講師は、認知症の症状には記憶障害や理解力・判断力障害といった全ての患者に現れる「中核症状」と、徘徊や夜間せん妄、妄想、抑うつなど患者ごとに見られる「行動・心理症状」があると説明。行動・心理症状は認知症の進行のほか「生活リズムの乱れや虐待、孤立などが要因となる」と話した。
●疾患で症状異なる
また、認知症の原因となる疾患によっても症状が異なるとし、アルツハイマー型認知症は物盗られ妄想や徘徊、血管性認知症は手足のしびれや感情制御の困難、レビー小体型認知症は体のこわばりや幻視といった特徴的症状があると解説した。
その上で「認知症患者に対して一様の関わり方ではうまくいかない場合がある。どんな症状か分かれば接し方も変えることができる」と強調した。