北國健康生きがい支援事業北國健康生きがい支援事業

トピックス

健康長寿の秘訣学ぶ(金沢医科大)

 北國健康生きがい支援事業の今年度第2回金沢医科大プログラム「今からできるアンチエイジング」(同大、北國新聞社主催)は10月21日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれ、来場者が病気予防に健やかな血管が欠かせないことや、腸内細菌に関する最新研究など健康長寿の秘訣を学んだ。
 特別講演した東京工科大応用生物学部の佐藤拓己教授は「再生医療分野で、コストを掛けずに劇的に効果を上げるのは腸内細菌だ」と訴え、その一つである「酪酸菌」を紹介。酪酸菌の移植が炎症性腸炎を抑えるなどの効果が期待できるとした。
 酪酸菌の活性化に関連する物質として、体内でつくられる抗老化分子「ケトン体」を挙げ、金沢医科大の研究者とともに、胎児の脳の成長に欠かせない物質として研究を進めていると説明した。
 金沢医科大総合内科学の赤澤純代臨床教授は「人生100年時代 血管から健康を考える」と題して講演した。
 赤澤氏は、血液の粘度が高くなるなど血の巡りが滞った状態に、毛細血管に血液が流れない「ゴースト血管」など血管構造の悪化が重なると、動脈硬化や糖尿病などを引き起こすと解説した。特別講演、講演ともに、岩脇隆夫金沢医科大教授が座長を務めた。

戻る