北國健康生きがい支援事業
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陽子線治療の有効性紹介(福井県立病院)
北國健康生きがい支援事業・福井県立病院プログラム(同病院、北國新聞社主催)は8月24日、小松市民センターで「切らずに治す放射線治療」をテーマに開かれた。参加者は、北陸で同病院のみが行う「陽子線治療」で保険適用となるがんの種類が増えていることや、治療の有効性などに理解を深めた。
金大附属病院放射線治療科長の高松繁行氏は放射線療法について、がん治療の3本柱の一つとなっていることや種類などを解説。前立腺がんの病巣に埋め込んだカプセルから放射線を照射する手法も紹介した。
体への負担は外科手術より小さいが、欧米に比べ日本では受ける人が少ないと指摘し「がん治療を受ける際には怖がることなく活用してほしい」と述べた。
続いて福井県立病院陽子線がん治療センター医長の佐藤義高氏が、同病院の概要や、加賀市を除く石川、富山両県民に通院1回につき3千円の助成制度を設けていることを説明した。
従来のエックス線と比べ、がん病巣に集中して照射できる陽子線治療のメリットや、同治療の保険適用が近年、肝細胞がんや膵がん、切除不能肺がんにも拡大されたことを語った上で「インターネットの情報だけを参考にせず、主治医に確認してほしい」と注意も促した。