北國健康生きがい支援事業
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最新の治療法を解説(金沢医科大学)
北國健康生きがい支援事業・金沢医科大プログラム「ここまできた! 体に負担の少ない最新薬物・手術治療」(同大、北國新聞社主催)は9月7日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。金沢医科大の永吉靖弘心臓血管外科学臨床教授と藤田秀人一般・消化器外科学臨床准教授が登壇し、参加者は不整脈や直腸がんに関する最新の治療法に理解を深めた。
永吉教授は「切らずに治す心房細動」をテーマに講演した。不整脈の一種である心房細動は脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めると指摘した上で、心臓を切らない心房細動の手術「ウルフオオツカ法」では、血液をサラサラにする抗凝固薬を使わなくても血栓症予防ができると解説した。
永吉教授は「医師にもまだ広く知られていない治療法。家族や知り合いに心房細動の人がいたら、こういう手術があることを伝えてほしい」と呼び掛けた。
藤田准教授は「進歩した直腸がん治療」と題して、手術後に抗がん剤を使うのが一般的な日本に対し、欧米では、まず放射線治療や抗がん剤治療を施す研究が進められていることを紹介。その段階で直腸がんが消えたら手術をしなくてもいいのが利点だと語った。
藤田准教授は体への負担が少ないロボット手術などの特徴も説明し、「患者にとって最適な治療法を選ぶことが重要だ」と強調した。