北國健康生きがい支援事業北國健康生きがい支援事業

トピックス

「消齢化(しょうれいか)」の生き方学ぶ(金城大学)

 北國健康生きがい支援事業の金城大プログラム「いつまでも美しくありたいすべての女性に向けて」(同大、北國新聞社主催)は17日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。登壇した金城大総合経済学部の荒木由希助教は、自身が中年以降に挑戦した新規事業の立ち上げやミセスコンテストへの出場などを実例に、年齢に縛られず自分らしく生き抜くヒントを伝えた。
 荒木助教は、現代社会では年代ごとの価値観や嗜(し)好(こう)の違いが小さくなる「消(しょう)齢(れい)化(か)」が進んで年齢の壁がなくなってきているとした上で、自身は主婦を経て40歳で大学院に入り直し、衰退する着物産業の活性化について研究を始めたと紹介した。
 「使われずに眠っている着物を病院に飾ってはどうか」との思い付きをきっかけに、芸術で患者を癒やす「ホスピタルアート」の事業化に乗りだした荒木助教は、活動資金を調達するために「柚子(ゆず)シルクローション」など独自の商品開発にも着手。友禅柄のランチョンマットは中国語のPR動画を作り、販路開拓に知恵を絞っているとした。
 9月に金沢市内で開かれたミセスコンテストの石川大会では10キロのダイエットを敢行するなどした結果、43〜60歳の部門でグランプリに輝き、「年齢にとらわれずチャレンジすること、面白そうと思ったらすぐ行動することが大切」と呼び掛けた。

戻る