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聴講者の肝臓を公開診断 北國健康生きがい支援事業、金大でフォーラム 壇上で脂肪肝見つかる 習慣病との関連を指摘
2006/10/01 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の金沢大学プログラム「医・食・寿を学ぶ」の第二回フォーラム「やっぱり肝臓が肝心だ」(金大、北國新聞社主催)は三十日、金沢市宝町の金大医学部十全講堂で開かれた。聴講者が舞台に上がって検査を受ける公開診断「あなたの肝臓、血管は大丈夫?」では、聴講者の中から脂肪肝の男性も見つかり、金大大学院医学系研究科・医学部長の金子周一教授らから「今から生活を改善すれば、生活習慣病を予防できる」などと指導を受けた。
 公開診断は、希望者の中から予備検査であらかじめ選ばれた三人に壇上に上がってもらい、金大附属病院の医師や看護師、管理栄養士らによる検査の映像をスクリーンに映しながら、金子教授や篁(たかむら)俊成助教授らが解説する形式で行われた。
 おなか周り、体重、体脂肪を測った後、全身用超音波診断装置(東芝メディカルシステムズ製)を使って肝臓の脂肪の具合や首の血管の詰まり具合を見たほか、血圧脈波検査装置(フクダ電子製)で足の血管の詰まり具合や血管の柔軟性(血管年齢)を検査した。
 このうち金沢市内の男性(66)は、超音波診断で肝臓が白く映り「典型的な脂肪肝」(篁助教授)だったが、首の血管は滑らかで血管年齢は実年齢より若めに出た。篁助教授は「幸いにも動脈硬化は進展していない。しっかり運動を続け、ゆっくりと体重を落とせば、十年後もきれいな血管が維持できる」と話した。
●「見えない所におやつ置いて」
 公開診断に先立つ基調講演では、金子教授が「脂肪肝は症状が出ないため、医師も患者も病気ではないと思っていたが、遺伝子の研究が進むにつれ、糖尿病などの生活習慣病との関連が分かってきた」と述べた。
 篁助教授は、食欲コントロールの方法として、品数を多く、ご飯とおかずを交互に、よくかんで食べることや、おやつを見える所に置かないなどの工夫を紹介した。



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