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血まめ状隆起、的確に掌握 脳動脈瘤破裂の引き金 公立松任石川中央病院の二見部長ら 立体画像など使い
2006/10/18 北國新聞 朝刊
死亡率約50%とされるくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤(りゅう)の破裂を招く、血まめ状隆起の状況を、磁気共鳴画像装置(MR)やコンピューター断層撮影装置(CT)を駆使した立体画像と、動脈瘤の血流を色で見分ける画像とで掌握し、診断する新手法を白山市の公立松任石川中央病院の二見一也脳神経外科部長らの研究グループが開発した。このシステムにより動脈瘤破裂を防ぐ手術が必要か否かを、的確に判断することが可能になる。
二見部長らは、脳動脈瘤に生じる血まめ状隆起が、動脈瘤破裂の引き金になる可能性が高いとされながらも、血まめ状隆起の形状や血流を把握するシステムが確立していなかった点に着目した。
同病院にあるMRとCTによる患部の立体画像を作成。これに動脈瘤内の血流状態を色わけする画像を加えた三画像をすり合わせて、手術をすべきかどうか、経過観察でよいかどうかなどの診断の一助となるシステムを考案した。
同病院の患者五十五人を臨床対象として検査した結果、血まめ状隆起の血流が強い、弱い、もしくは画像ではとらえにくい患者に三分類できた。このうち、血流が弱い患者には、動脈瘤破裂を防ぐための血まめ状隆起の手術が効果的であるとみている。
●きょう京都の学会で発表
研究グループは二見部長のほか、木村明同病院脳神経外科部長、秋元学同放射線科部長の三人で構成する。新手法は十八日から京都で開かれる第六十五回日本脳神経外科学会で発表される。
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