北國健康生きがい支援機構
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タンパク質で高齢者も筋肉増 北國健康生きがい支援事業、金沢学院プログラム トップ選手の栄養管理に学ぶ
2006/11/05 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の金沢学院プログラム第一回講演会「健康科学の最前線 メダリストの育成を目指して」(金沢学院大、同短大、北國新聞社主催)は四日、金沢市末町の金沢学院講堂で開かれた。五輪などの日本代表選手に栄養や医学的な面から指導してきた講師二人が、トップ選手のカラダづくりを解説し、「高齢者でもタンパク質の摂取で筋肉を増強できる」などと語った。
 杉浦克己立教大教授は「心技体のうち、日本では精神面や技術面ばかり強調されてきたが、しっかりした体をつくらなければ、心も技も伸ばすことはできない」と述べ、スポーツ選手の栄養管理の重要性を強調した。理想的な食事として、主食、おかず、野菜、果物、乳製品の五品を必ずそろえることを勧めた。
 食事で十分なタンパク質を取れない場合は、牛乳から取れるホエイなどのサプリメントで補うのが有効だとし、「成長期の少年選手にもサプリメントもうまく組み合わせながら食事の大切さを教えてほしい。高齢者の筋肉維持にもサプリメントが役立つ」と話した。
 続いて、日本サッカー協会スポーツ医学委員会に加わる河野照茂聖マリアンナ医科大教授がチームドクターの役割について、選手の体調管理だけではなく、大会前に現地の医療体制や、水、食料のチェックをしていることなどを紹介した。
 国際大会での暑さ対策について、最も重要なのは水分補給であるとして「練習前から水を飲み、十五分おきに補給する。選手の体が重くなることはなく、むしろ選手は疲れが出にくく、動きがよくなる」などと語った。
 講演会は金沢学院短大専攻科(食物栄養専攻)の開設を記念して開かれた。



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