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ホルモン補充で更年期も輝き 北國健康生きがい支援事業 金大プログラムフォーラムで並木教授、小池助教授が講演 男女、心身共に
2007/02/19 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の金沢大学プログラム第三回フォーラム「男の更年期、女の更年期〜おしっこの話、若さを保つクスリの話〜」(金大、北國新聞社主催)は十八日、金沢市の北國新聞会館で開かれた。同大大学院医学系研究科の並木幹夫教授(泌尿器科)と小池浩司助教授(産婦人科)が、更年期の男女に多い心身の悩みや、その治療の一つとなるホルモン補充療法について解説した。
 講演では小池助教授が、女性が閉経を迎えると女性ホルモンの分泌が減り、その結果、のぼせやほてり、うつ、動脈硬化、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などが引き起こされることを説明。こうした症状を防ぐために、はり薬による女性ホルモン補充療法が有効であるとした。
 小池助教授は「女性ホルモンは肌の若さを保つ『天然の化粧品』でもある。更年期の女性が適切な方法でホルモンを補えば、身も心も輝きを取り戻す」と語った。
 並木教授は、男性の場合も、加齢によるホルモン低下で「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」に陥り、女性と同様に心身にさまざまな不調が生じることを説明し、対策として男性ホルモン補充療法を挙げた。ただ、ホルモン補充が適さないケースもあるため、患者の状態をよく見極め、適切に行う必要があると強調した。

●前立腺がん、血液検査で早期発見
 並木教授は、男性で尿が出にくいなどの症状が生じる前立腺肥大症についても話し、「食生活の変化などで患者が増えているが、年のせいと考えて治療を受けていない人が多い」と指摘。前立腺がんについては、血液検査の「PSA」という数値で早期発見できるとし、「早期なら治る可能性が高く、年に一度は調べてほしい」と訴えた。



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