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よくかみ肥満防ぐ 北國健康生きがい支援事業の金沢学院プログラム 野菜多く「一汁三菜」を 教授や医師ら7氏が講演
2007/03/11 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の金沢学院プログラム第二回フォーラム「考えよう!食べる大切さ」(金沢学院短大、北國新聞社主催)は十日、金沢市末町の金沢学院で開かれた。同短大教授や歯科医師ら七氏がそれぞれの専門分野から食生活と生活習慣病との関係を示し、野菜を多く食べるように心がけ、ゆっくりかむことで生活習慣病を招く肥満を防ぐことができると指摘した。
 フォーラムは二階堂修同短大食物栄養学科教授が「食生活の破綻が生活習慣病を招く」と問題提起し、始まった。綿谷歯科医院(金沢市)の綿谷修一氏はよくかむことで満腹感が得られ、過食を防げるほか、唾液(だえき)の分泌が促され、歯周病の予防にもつながるとした。
 小林淳二金大大学院医学研究科特任教授は、金沢市の中年男性の五人に一人がメタボリック症候群に該当するとした上で、「食べ過ぎなどによる内臓脂肪の蓄積が動脈硬化の危険性を高めるが、肥満に対する危機意識はがんに比べて低い」と警鐘を鳴らした。
 これを受け、大谷幸子同短大食物栄養学科助教授は、バランスのとれた食事について説明。必要な栄養素を確保できる献立として、御飯と汁物、三種類のおかずで構成する「一汁三菜」を挙げ、海藻や菜っ葉、魚、大豆、芋類などの食材の効用を説いた。
 相良多喜子同科教授は朝食の効果について、「体のリズムを整え、脳にエネルギーを補給できる」と語り、毎日欠かさないことが必要だと訴えた。野村孝弘同科教授は地産地消の利点として、新鮮であり、生産者の顔が見えて安全だとした。粟津原理恵同科講師は郷土の食材である加賀野菜は低農薬で栽培でき、体に優しい食材であると紹介した。
□加賀野菜の調理法を紹介
 会場には、同短大専攻科の学生五人による加賀野菜料理の試食コーナーが設けられた。五郎島金時の甘みを引き出したプリンや粘りが強い加賀レンコンを使ったお好み焼きなど五品が並び、聴講者は加賀野菜の新しい調理法に理解を深めた。



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