北國健康生きがい支援機構
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生活改善でおしり爽快 北國健康生きがい支援事業フォーラム 痔と便秘の最新療法紹介
2007/06/10 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業フォーラム「おしりと大腸の健康学〜現代人の悩み その解消法〜」(北國新聞社主催)は九日、金沢市の北國新聞会館で開かれた。はっとり大腸肛門クリニック(金沢市)院長の服部和伸氏、市立砺波総合病院外科部長兼大腸肛門科部長の中島久幸氏が約二百人を前に痔(じ)や便秘などの最新の治療法を分かりやすく解説し、「多くのおしりの病気は生活習慣病と考えられる」と生活改善の大切さを強調した。
 服部氏は痔核(じかく)(いぼ痔)、裂肛(れっこう)(切れ痔)、痔瘻(じろう)(あな痔)について説明し、おしりの病気の特徴として「悩んでいる人は多いが、正しい知識を持っている人は少ない」と指摘した。
 その上で「食物繊維を豊富にとる」「冷えに気を付ける」など生活上の注意が重要とし、「薬は補助的に使う」などポイントを紹介した。新しい治療法として、注射で内痔核を治す「硬化療法」や、インド医学の痔瘻治療の手法である「クシャラ・スートラ」などを説明した。
 中島氏は便秘と便失禁について語った。便秘のタイプには、腸の働きが鈍くなる「腸管通過時間遅延型便秘」、ストレスで腸が影響を受ける「過敏性腸症候群」の便秘型、直腸から肛門までの通り道が妨げられる「骨盤底出口閉塞症」があることを挙げ、爽快(そうかい)なおしりを取り戻す療法を紹介した。
 さらに「便秘解消に大事なのは、規則正しい食生活はもちろんのこと、適度な運動と水分摂取。安易な下剤の使用は控え、専門医に相談してほしい」と呼び掛けた。
 会場には多くの市民が訪れ、おしりの病に対する関心の高さを示した。

●金沢ケーブルテレビネット生中継 北陸情報通信月間
 フォーラムの模様は、金沢ケーブルテレビネット(金沢市)が「ときめきQ」(デジタル009ch、アナログ金沢9ch、加賀7ch)で生中継した。中継は、北陸情報通信月間2007の一環で「遠隔健康講座」として最新の健康情報を視聴者に伝えた。



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