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PETで病気を早期発見 北國健康生きがい支援事業・金大プログラムのフォーラム 絹谷氏と松成氏が仕組み、可能性を解説
2007/08/20 北國新聞 朝刊
北國健康生きがい支援事業の金沢大学プログラム“医・食・寿を学ぶ”のフォーラム「PET診療最前線―がんと認知症―」(金大、北國新聞社主催)は十九日、金沢市の北國会館で開かれた。金大大学院医学系研究科の絹谷清剛教授と財団法人先端医学薬学研究センターの松成一朗臨床研究開発部長が約百五十人を前に、がんや認知症、心疾患の早期発見に役立つ「PET(陽電子放射断層撮影)」の実力と可能性について語った。
絹谷教授は「がん診療、PETあるなしで大違い」と題して講演した。特定の病巣に集積する薬を使って病気を把握するPETの仕組みを解説し、X線CTやMRIでは見つけにくかった部位や早期のがんを発見しやすいという特長を臨床例を挙げて話した。
金大では今月六日からPETとCTを一度に検査できる装置が稼働していることに触れ、「PETとCTどちらか片方だけでは検査は成り立たず、両方を見ることでがんの位置と範囲、活動状態が把握できる」と説明した。胃がんや肝がん、前立腺がんなどPETで見つけにくいがんがあることも話し、「健康診断でPETを使うときは超音波や内視鏡など他の検査と組み合わせることも非常に重要」と述べた。
松成部長は「PETで“見える”脳・心疾患」とのテーマで話し、PETによる認知症や心臓病の診断例を紹介した。脳に特異なタンパク質が蓄積して神経細胞が死滅することで起こるアルツハイマー病では、神経細胞の減少に伴う脳のブドウ糖代謝の低下を判断するのにPETが有効で、診断の正確性は95―97%と非常に高いことを説明した。
動脈硬化から起こる心筋梗塞(こうそく)や心不全についても、PETで血流や心機能の低下、交感神経異常を確認できると述べ、「PETは脳・心疾患の適切な治療の選択に重要」と結論づけた。その上で、「アルツハイマー病も動脈硬化も高血圧やメタボリック症候群など生活習慣病が大きく関わっている点では同じ。病気予防にはまず生活改善から」と強調した。
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