北國健康生きがい支援機構
トップページ > トピックス

トピックス

「生涯成長」支える福祉を 北國健康生きがい支援事業の金城大プログラム 「老いは実りの季節」 松浦教授が講演
2010/09/19 北國新聞 朝刊

北國健康生きがい支援事業の今年度第2回金城大プログラム(北國新聞社、同大主催)は18日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。同大社会福祉学部の松浦万里子教授が「あなたと私の福祉観−豊かな老後のために乗り越えるべき課題」と題して講演し、「福祉に対する考え方を転換し、誰もが安心して老いを迎え、生涯にわたり成長し続けられる社会を築こう」と呼び掛けた。
 松浦教授は高齢化、核家族化が進む現代社会では、家族の絆(きずな)で介護を支えるには限界があると指摘した。その上で家族が後ろめたさを感じずに高齢者を福祉施設に入所させたり、サービスを受けさせたりできる社会であるべきと主張した。
 老年期は退職や配偶者との死別などのさまざまな喪失を乗り越え、これまで生きてきたことを総まとめする時期だと解説。知力や判断力は加齢とともに向上するとの調査結果も紹介し「老いは自由な学びで人格の円熟、完成を図る『実りの季節』である」と位置付けた。
 福祉の現場については、多くの施設を見てきた経験を元に「一人一人が過ごしてきた異なる人生を尊重し、サービスにもっと選択の幅を持たせるべき」と話し、学びと成長を実感できる質の高いレクリエーション開発も課題だとした。
 高齢者を「世話してあげる」福祉の時代は終わり、「死ぬまで成長」を支える福祉こそが求められていると強調した松浦教授は「一人一人が『自分ごと』として福祉と社会のあり方を考えてほしい」と訴えた。



Copyright (C); THE HOKKOKU SHIMBUN All Rights Reserved.
〒920-8588 石川県金沢市南町2番1号 北國新聞社広報部 Maill : info@kenko-ikigai.com