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生活習慣で不妊改善を 北國健康生きがい支援事業 金沢医科大プログラム、3氏が講演
2011/10/09 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の今年度第1回金沢医科大プログラム「その習慣、大丈夫ですか?糖化を防いでアンチエイジング」(同大総合医学研究所、北國新聞社主催)は8日、金沢市文化ホールで開かれた。3氏が講演し、健康づくりや病気予防だけでなく、不妊解消にもつながる生活習慣改善の重要性を説いた。
 特別講演したウィメンズクリニック神野(東京)の神野正雄院長は、糖尿病などと同じように不妊に対しても、健康な生活習慣が有効な治療の一つだと強調した。生活習慣改善のポイントとして、夫婦で毎日45〜60分歩くことや午前0時までの就寝、1日3回のバランスの良い食事や禁煙、飲酒間隔を3日以上取ることなどを挙げた。
 糖尿病の治療薬「シタグリプチン」が体外受精の成功率を大幅に上昇させた事実も紹介し、「食後高血糖を下げて、タンパク質と糖質が反応してできる毒性の物質『AGE』産生を抑えることが、不妊の治療にもつながる」と話した。
 金沢医科大総合医学研究所の竹内正義教授(糖化制御研究分野)は、AGEを作る果糖やブドウ糖を大量に含む清涼飲料水の取り過ぎを控え、AGEを吸着、除去する働きを持つ食物繊維を多く取るべきだとした。「白米の前に野菜を食べると食後の血糖上昇が緩やかに抑えられる」とも勧めた。
 同大病院栄養部の山本千勢課長代理は「正しい栄養知識に基づいた計画的な献立作りでアンチエイジングを」と訴え、魚や発酵食品の積極的な摂取を呼び掛けた。



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