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認知症、嗅覚低下が関連 北國健康生きがい支援事業・金沢医科大プログラム
2019/07/21 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の今年度第1回金沢医科大プログラム(北國新聞社主催)は20日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。「五感を活用するアンチエイジング 感覚の衰えは認知症の危険信号」と題して教授2氏が講演し、参加者は筋肉量の減少や嗅覚の機能低下が認知症と深く関連していることを学んだ。
 森本茂人同大高齢医学教授は、加齢による筋肉の衰えで運動機能が落ちた状態を指す「フレイル」が認知機能の低下と同時並行で進むと説明。「脳と足腰を合わせて鍛えることが予防のこつだ」とし、脳を刺激する足踏み運動などを紹介した。
 森本教授は筋肉量を維持するには体重1キロ当たり1グラムのタンパク質を毎日摂取するのが望ましいとし、認知症予防のために各種脂肪酸やアブラナ科の植物、緑茶などを積極的に食事に取り入れるよう呼び掛けた。
 三輪高喜耳鼻咽喉科学教授は、内灘町で実施した調査をもとに、60歳を超えると嗅覚が衰え始めるものの、半数近くは自覚できていないと指摘。嗅覚障害がフレイルや認知症を招くとし、「嗅覚が低下すると5年後に軽度認知障害になる危険性が50%高くなる」と述べた。
 予防法として三輪教授は週3回以上の運動のほか、レモンやバラなどの匂いを一日に2回かぐトレーニングが有効であるとし、男性は乳製品、女性は大豆や果物を多く取る食生活が嗅覚維持に寄与するとした。



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